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そよ風通信

第133回 「秋の恵み」 【2014年10月】

木の葉が赤や黄色に色づくと、普段見慣れない木の姿に驚きます。

ただ枯れゆくだけでなくて、最後に美しく鮮やかな赤い色をしてみせる木々の佇まいの中に凛々しさを感じてはっとしたりもします。

 

色とりどりの葉を足でかき分けながら歩くと、たまに面白い木の実を見つけて、どの木から落ちたのだろうと探しても、その木がいつもとは全く違う姿をしていて迷子になったような心細い気持ちになります。

 

秋になる実は可愛く、眺めているだけで幸せな気分になります。

栗や桃など丸っこくて暖かい色をした実たちはいかにもおいしそうです。

                                                                                          

鳥が木の枝にとまって鮮やかに色づいた実を一生懸命つついているのを目にすることがあります。

サルや鹿が餌を求めて山から降りてくる話もよく聞きます。

鳥や動物がおいしい実を取って食べ、種を捨てることで植物は色々なところに子孫を残しますが、動物や人間が思わず食べたいと思うようなものを実らせる植物は本当にかしこいなあと思います。

鳥や動物に種を運ばせるために、植物は密かに「おいしそう」を研究しているのかもしれません。

 

冬の厳しさを前に、栄養のある実を取って食べようとする動物たちと、動物に種を運ばせようとする植物たち。

一見それぞれが自分のことしか考えていなくて、生き延びるためにお互いを利用しているようにも思えます。

 

春になるとやがて種は芽吹き、芽吹いた種は育って葉を茂らせます。

葉を茂らせた木は森を作り、動物たちは森の中を自由に走り回って、大きくなった葉や枝は雨や風から動物を守ってくれます。

鳥や獣は木に囲まれて生活し、眠る時は木の葉や木の洞に隠れて安心して眠ることができます。

 

風にそよいでいる葉の音を聞いていると、なんだか大きなものに包まれているような気持ちになります。

共に生きることの意味の深さをふと考えさせられるようです。

 

 

 

 

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