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そよ風通信

第134回 「猫の目」 【2014年11月】

寒くなってくると、こたつに寝そべりながら本を読んだり、アイスクリームを食べたりして過ごしてしまいます。

以前猫を飼っていた時は、こたつで猫と一緒に過ごすのはとても楽しいことでした。

 

猫を飼い始めたのは、冬に家でさんまを焼いている時に居間に上り込んだ子猫に出会ったことがきっかけでした。その子猫は痩せてしっぽが長く、緑色の大きな目がとても印象的でした。

次の日にその子猫を探すと、近所の家の日陰で丸まっている姿を見つけることが出来ました。

にぼしをあげて背中を撫でてやると、しっぽをぴんと立てて喜んでいるような顔をして、帰り道をずっとついてきたので、本当に可愛らしいものだと感じました。

それからその子猫は朝早くに家へ来ては玄関に寝そべるようになり、寒いと思って毛布を敷いた段ボールを用意するとだんだんと居つくようになって、いつの間にか「うちの猫」と呼ぶようになったのでした。

飼ってみて分かったのですが、猫はとても気まぐれで、こちらがしてほしいと思うことをひとつもしません。それで結構人の気持ちや、場の雰囲気がわかることに驚きました。

 

気の赴くままに振る舞っているように見える猫の背中からは

「私はかっこよくて立派なのだからあなたのような人にはなびかないわ」

というプライドのようなものを感じることがよくありました。

家の中で口げんかをしていたりすると、こたつから飛び出して、「こんなところにいたくない」というようにさっさと部屋の外に出て行ったり、うつむいて考え込んでいると「どうしたの」というように肩をぽんぽんと叩いてきたりしました。

たまに家を空けていて久しぶりに帰ると、物音を聞いて真っ先に飛び出してきて目の前に座って、こちらの変化を観察するようにように目を見つめたりしました。

気が立っていたり、誰かのことをぶつくさ言っていると、大抵猫には冷たい態度を取られて、その大きな目にじっと睨まれると、「こんな風じゃいけないかなあ」などと反省するきっかけにもなりました。

 

その猫がある日姿を消してしまった時は、さみしいと思うのと同時に、自分が頼るものをなくしたようなとても不安な気持ちになりました。

 

近所の野良猫を見ると、猫が自分にどんな反応をするかということに興味を持ちます。

猫は大抵あまり関心を示さずに眠そうにしていますが、たまにまぶたを薄く開けてこちらを見る目は誤魔化せそうにないなあ、と感じます。                      

                                          (C)