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そよ風通信

第145回 「ドラキュラ」 【2015年10月】

ハロウィンの頃になるとおばけかぼちゃや魔女がモチーフのお菓子などがお店を賑やかにしますね。

 

ハロウィンは元々ケルト人のもので、10月31日がケルト人の一年の終わりとされていたので、一年の最後の日にこの世とあの世の境目がなくなりおばけが出ると考えられていたようです。

そこで、子供たちにおばけの格好をさせてお菓子をあげて追い払うことで、おばけを帰らせる真似をしたことがハロウィンの由来だそうです。

 

ハロウィンに登場する化け物の中に、「ドラキュラ」がいます。

ドラキュラはアイルランドの小説に由来する吸血鬼のことで、人の血を吸って若返る不老不死の伯爵とされています。また、ドラキュラに血を吸われた人はドラキュラになってしまうともいわれ、恐れられています。

 

飯能の萩尾望都さんという漫画家の作品の中に、「ポーの一族」というとても有名な作品があります。これは吸血鬼の一族の旅の様子を描いたものです。

この作品の中で、主人公の男の子やその妹は自分たちが普通の人間の格好をしていても実は異端であるために、本当の姿がばれそうになると住処を変えたり、人間に親しみを持っても心から友達にはなれないことの切なさが描かれています。

 

この作品の中に登場するエピソードの一つに、主人公と一緒に旅をする吸血鬼の男の子が、人間の女の子に恋をしてしまうというものがあります。

女の子に自分の本当の姿を伝えることが出来ず、どうしていいかわからずに男の子は大変苦しみますが、最後には女の子を助けるために炎に焼かれてしまいます。

 

吸血鬼が人間を愛することが自身の存続に関わるということの矛盾・葛藤を美しく表現した作品だと私は感じます。それを通して、愛することの大切さも伝わってきます。

 

吸血鬼の心の葛藤から、人間が自分を犠牲にして他の人間を愛することの意味についても考えることのできる素敵な作品だと思います。

 

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