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そよ風通信

第148回 「雪」 【2016年1月】

毎年雪が降るとわくわくした気持ちになります。

空からふわふわとした白い雪が舞い落ちるのはとてもロマンチックで、雪が降った後の朝に家や木々に積もっていつもとはまったく違う景色になるのをとても魅力的だと感じます。

 

私の好きな詩の一つに三好達治の「雪」があります。

 

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降り積む

 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降り積む」

 

太郎や次郎が、雪の降る静かな夜に眠っているという情景が描かれているのですが、その詩を読んだ人の心に、雪の降る景色やその夜の静かさがなんとなく伝わってくる詩だと感じます。

 

太郎を眠らせたのが雪なのかそれとも太郎や次郎の母親なのかということには諸説あるようですが、私は両方ではないかと思います。

 

この歌の中で、太郎や次郎の母親と降り積もる雪は太郎と次郎を静かに守るものであり、温かく自分を包んでくれる存在の中で安心して太郎や次郎は眠っているのだろうと思います。

 

一方で、ここで出てくる「雪」はわが子を包み込む母親の心の例えでもあるのではないかと感じます。

太郎や次郎は気づかないけれど、いつも温かくわが子を見守る母親の心が家の外で静かにしんしんと降り積もる雪によって表現されているとも考えられます。

 

雪が降る度に私がわくわくした気持ちになるのは、冷たい雪の持つ優しい魅力にどこか惹かれているからなのだと思います。

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